日々、是レ、気ママニ育児ト育自。

モットーは『何とかなる』。スカパラライブに行ける日は来るのか!?
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『金木犀の人』 episode29
ヤクの夜遊びが減ったからと言って、わたしたちの関係が好転したわけではなかった。


この頃のわたしたちは、お互い、相手の存在が当たり前になっていて
思いやりだとか、大切にすることを忘れていた。

だから、ヤクは平気で夜遊びをしていたのだろうし、
わたしもそれを知ってて黙認していたのだろう。

付き合い初めの頃のように、ケンカすることもなかった。


一緒にいるのが当然。
このまま、そのうち結婚するのだろう。
そんな思いが、この状態を引き起こしていた。


でも、当時はそんな風に考えたりはしていなかった。


そんな、秋のこと。
ある事件が起こるのだった。
そして、その事件をきっかけに二人の関係が崩壊していくとは
わたしは、まさか、想像すらしなかった。
まさに“青天の霹靂”だった。
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『金木犀の人』 episode28
ヤクの夜遊びはエスカレートしていった。


たぶん、ヤクはわたしに気づかれていないと思っていたのだろうが、
わたしは彼の財布にキャバ嬢の名刺が日に日に増えていることを知っていた。


仕事から帰ってきて、夕飯が済んでから出かけていくこともあった。

たいてい、
「先輩が飲んでるから来いってさ。こんな時間からめんどくせーなあ」と
言ってる割に、いそいそと出かけていくのだった。


もちろん、帰ってくるのは深夜だった。




そしてある日。
ヤクが「なんかチ○コが痛てぇな。。」
と言いだした。


次の日、仕事を休んで近くの総合病院へ朝イチで行った。
なぜかわたしについてきてくれと言った。
たまたまバイトが休みだったので、ついて行った。
受付で症状を話し、泌尿器科に回された。


長い待ち時間でようやく診察だった。
尿検査やらなんやらで、終わったのは昼を過ぎていた。


近くでランチをしながらわたしが
「先生、何だって?」
と訊いた。
しかし、ヤクはあまりはっきりとは話さず
「疲れとかみたい。。」
とだけ言った。


このときはわたしはあまり深く考えなかったが、
もちろん、性病だったようだ。
後から知ったことだったが、
ヤクの夜遊びはキャバクラだけでは飽き足らず、
風俗にも通っていたそうだ。
わたしには伝染らずに済んだのは、そのころレスだったから。
それもあって、ヤクは夜遊びに惚けていたのかもしれないが。。


彼女の立場からすると、何とも許せないことだった。


まあ、病気のせいで、ヤクの夜遊びも激減していった。
『金木犀の人』 episode27
お盆休みも終わり、またいつもの日々が戻ってきた。


この頃から、ヤクはよく仕事の付き合いだと言って、
仕事帰りに飲んでくることが増えていった。


それについてはあまり気にしていなかったが、
ある日、車で一枚の名刺を見つけた。
名刺と言ってもビジネス用ではなかった。


“club☆*@# 麗香”

どうみてもキャバクラの名刺だった。


わたし「なに、コレ?」
ヤク 「!!……あぁ、この前先輩の付き合いで行ったんだよ。」
わたし「裏にケー番書いてあるけど、連絡取ってんの!?」
ヤク 「するわけねーじゃん。どうせ向こうだってただの営業活動だよ。」
わたし「ふ~ん。。」


わたしの疑いはすっきりとは晴れなかったが、
まあ、付き合いで行くことくらいあるだろう。
そう思って、この名刺事件は、ひとまずコレで落ち着いた。


が、実はこれだけでは終わらなかった。
『金木犀の人』 episode26
ヤクはしばらく忙しい毎日だった。
それでも、夏になる頃にはようやく落ち着いたようだった。


この年のお盆休み。
わたしはヤクと一緒に、岡山のヤクの実家に行くことになった。
ヤクから、一緒に帰ろうと言ってきたのだった。


春からやっぱり『結婚』については、なんの具体的な話もでなかったが、
実家に行くと言うことが、わたしにまた現実味を与えた。


ヤクの実家は岡山でもかなり山の方で、なんと村だった。
所ジョージの番組の『ダーツの旅』に出たことがあるそうだ。


家の裏には田圃や畑が広がり、自然豊かな所だった。

役場で働くお父さん、隣町でパートをしてるお母さん、
隣市の会社に勤める妹、専門学校に通う弟、
みんな、明るくて楽しい人たちだった。


2泊して帰るときに、お母さんが
「また遊びに来てね」
と言ってくれた。
「はい!」
わたしは、元気よくそう答えた。


しかし。
わたしが、ヤクの実家に行くことはもう無かった。
『金木犀の人』 episode25
春になった。
しかし、わたしたちは相変わらずの毎日だった。

お互いの家を行き来し、わたしはどちらの家でも家事をしていた。


正直、面倒だった。
行き来もだし、家事も二倍やってることにちょっと嫌気がさしていた。


(あー。こんなことなら無理矢理でも一緒に暮らせば良かったな。)
そんなことを思ったりした。
その頃、ヤクの仕事が急に忙しくなり始めた。
毎日残業だった。
今まで仕事を持ち帰ったことがなかったのに、
書類や図面を持って帰ってくる日も多々あった。


ある日。
バイト仲間のアッコからメールが来た。
アッコはヤクと同じバイト先での仲間で、わたしと同い年だった。


メールの内容は
『結婚したよ!』
だった。


アッコは学生の時から付き合ってる彼がいて
その彼と結婚したのだそうだ。
『おめでとう!』と返信し、ヤクにもそのことを伝えた。


わたし「アッコ、結婚したんだって!」
ヤク 「ふーん。」
わたし「いいなあ。結婚かぁ。」


ヤクはあまり話に乗ってこなかった。
わたしは独り言のように「いいなぁ」と再度つぶやいた。


誕生日に指輪をもらってから、わたしの中で『結婚』の二文字が
やたらと近い物に感じられていた。


ヤクは仕事でいっぱいいっぱいだった。
目の前にある山積みの仕事をこなすことに精一杯だったようだ。
たぶん、この頃のヤクには『結婚』を考える余裕がなかったのだろう。


それに気づかずに、わたしは浮かれていた。
なので、わたしはその時のヤクの気持ちにはまったく気づいていなかった。


この頃から、二人の気持ちが微妙にずれ始めていった。
ブレイクタイム#2
更新、滞っててすみません。
今、ちょっと別のことで頭がいっぱいでして。。
あ、元気なんで、ご心配なく。


桜、かなり咲いてる。
もう満開かな。

お花見したいなあ。
『金木犀の人』 episode24
感動の誕生日から1ヶ月が過ぎた。
それまでと具体的に何かが変わったわけではないが、
自然と将来の話をするようになった。


その年の3月。
わたしはアパートの更新だった。
もちろん、引っ越すお金もないし家賃のことを考えると、引っ越す気はなかったので
更新するつもりでいた。
そんな時だった。


ヤク 「なぁ、一緒に暮らさないか?」
わたし「え?」
ヤク 「KAZU、アパート更新だろ?だったら更新しないで、二人で一緒に暮らそう。
それで、ふたりでお金貯めよう。」


ヤクの意見はもっともだった。
常にどちらかの家にいて、一緒に暮らしてるも同然だった。
なのに、それぞれが家賃や光熱費を払っていて、なんとも不経済だった。


それから二人で住む部屋を探しに不動産屋に行った。
2、3箇所部屋を見てまわり、候補のアパートが見つかった。
駅からちょっと遠かったが、2LDKで家賃も予算内だった。
9割決定だった。


が。。。
結論から言うと、わたしたちは一緒に暮らすことはなかった。
わたしはそのままアパートを更新し、結局お互いのアパートを行き来する半同棲が続いた。


理由はウチの母の反対だった。


母はヤクのことは認めていてくれたが、一緒に暮らすことには猛烈に反対だった。
結婚するためにお金を貯めたいから、と言っても答えはNOだった。
黙って一緒に暮らしてしまうことも考えたが、嘘をつくのは嫌だった。


あとで思ったのは、この時もっと粘って母を説得して一緒に暮らしていたら・・・。
そうすれば違った結末だったかもしれない。
そんな後悔をする時が訪れるとも知らず、しかたなく、わたしたちは諦めたのだった。

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