日々、是レ、気ママニ育児ト育自。

モットーは『何とかなる』。スカパラライブに行ける日は来るのか!?
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『金木犀の人』 epilogue1
しばらくして、わたしはダメ男とやっとのことで別れることができた。
ヤクとは相変らずたまに会い、たまにわがままを聞いてもらっていた。
彼がいなかったわたしは、わりと自由に過ごしていた。




その日も終電を乗り過ごしてしまったわたしは、途中の駅までなんとかたどり着き
そこからヤクに電話した。


わたし「もしもし、ヤク?また終電乗れなくて、今T駅なんだけど、迎えに来て」
ヤク 「・・・、無理」
わたし「え?お願い!!来て。タクシーもものすごい並んでて。お金もないし・・・」
ヤク 「・・・わかった、行くよ。」


それから1時間くらい待ち、ヤクが来てくれた。


でも、何となく、いつものヤクと違った。
口数が少なかった。


もうすぐウチに着く頃、ヤクが言った。
ヤク 「KAZU、これからはちゃんと終電に乗れるように帰ってこい。」
わたし「???なんでそんな事言うの?」


ちょうど、うちのアパートの前に着いた。


ヤク 「もう、迎えに行ってやれないから。」
わたし「え・・・?」
ヤク 「・・・。オレ、来月結婚するからさ。」


頭が真っ白になった。
ヤクが結婚???


ヤク 「結婚したら、もうこんな夜中に出て来れないから。もう、迎えに行けないからさ」


それを聞いて、わたしは自分でも思いがけない言葉を口走ってしまった。


わたし「許せない!!わたしのこと、あれだけ傷つけておいて、自分はさっさと結婚して
幸せになろうとするなんて、絶対に許せない!!」


そう言って、わたしは車を降りて、勢い良くドアを閉め、振り返らずに
一目散に自分の部屋へ走って帰った。


ヤクが結婚する。ヤクが結婚しちゃう。。。
涙があふれた。
悲しいやら、寂しいやら、独りぼっちにされてしまったような気がして。
そして、あんな暴言を吐いてしまったことに対して。。。
なんてひどいことを言ったんだろう。


すると携帯のメール着信が鳴った。
ヤクからだった。


『最後までKAZUを傷つけて、本当にゴメンな。オレは来月結婚する。
だからもう、KAZUのことこうやって迎えにいってやることはできない。
オレが言えた事でないのはわかってるけど、オレはKAZUにはずっと笑顔でいてもらいたいと思ってるよ。
KAZUは絶対に幸せになれる力を持ってるよ。がんばれ。
いつだって、KAZUの幸せを願ってる。』


涙が出た。


何がいけなかったんだろう。
どこでずれてしまったんだろう。。。
わたしはヤクと幸せになりたかったのに。
ヤクと幸せになれると思っていたのに。
気づけば、こうしてもう2度と同じ道は歩けない。


わたしは、そのメールに返信することができなかった。
その夜はいつまでも涙が止まらなかった。
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